捻挫(ねんざ)について

捻挫(ねんざ)とは?

捻挫は、平らでない地面を歩いたり走ったりして足をひねって、足首の靱帯が限界以上に伸ばされて断裂したときに起こります。

一般的には足首が腫れ、歩くと痛みが生じます。

足以外にも、指や膝、手首、首などの捻挫もあります。

捻挫は程度により、軽度、中等度から重度、非常に重度に分けられます。
 

①軽いもの

靱帯が伸びて裂けているが、裂傷は小さい。足首にほとんど腫れはなく、痛みはあっても、立てるし、歩けるが、再発の可能性が高い状態。数時間から数日で回復する。

②ちょっときついもの

靱帯が部分的に断裂している。足首に腫れと内出血がみられ、痛くて歩くことが困難だが、関節を動かすことはできる。数日から数週間で回復する。

③大変重いもの

靱帯が完全に断裂している。足首全体に腫れと内出血がみられる。非常に痛くて体重をかけることができず、関節を動かすこともできない。6~8週間で回復する。

足首が完全に治る前に普段通りに足首を使うと、足首の治りが不十分になったり、将来のけがのリスクが高まったりするおそれがあるため、注意が必要です。
 

捻挫の原因となるもの

捻挫の主な原因は、スポーツによる外傷です。特に足首の捻挫は、スポーツで起こる最も多いけがのひとつです。その他、階段を踏み外したり、転んだり日常生活においても起こることがあります。その他、交通事故による頸椎捻挫(むちうち症)などもあります。
 

①スポーツ

足首の捻挫は、スポーツで起こる最も多いけがのひとつです。

バスケットボールやバレーボールなどで、ジャンプの着地で誤って人の足の上にのってしまったり、床で滑って足首をひねってしまったり、サッカーやラグビーなどで、グラウンドのくぼみや芝生に足をとられて足首をひねってしまったり、テニスや野球などでも多く発生します。

②日常生活

歩いたり、走ったり、階段を下りたり、そんな日常生活の中でも、疲れていたり、慌てていたりすると足首をひねってしまうことがあります。

ほとんどは軽度の捻挫ですが、ジャンプした場合や階段を下りている場合などは重度の捻挫になることもあります。

また、階段を踏み外したり、転んだりして起こることもあります。
 

捻挫してしまったときの対処法

対策①「RICE(ライス)処置」

捻挫をしてしまったら、まず応急処置の基本であるRICE(ライス)処置を行い、軽度の場合はしばらく様子を見てみましょう。

応急処置が早ければ早いほどけがの回復は早くなるため、RICE(ライス)処置を正しく理解して、いざというときに実践できるようにしておきましょう。

ただし、RICE(ライス)処置はあくまで応急処置であり、治療ではないため、立てない場合などは、できるだけ早く整形外科や整骨院を受診することが大切です。

【Rest:安静にする】
痛めた部分を動かしたり、体重をかけたりしないようにして、まず安静にします。無理に動かしたり、体重をかけたりすると痛めた部分が悪化することがあります。
【Ice:冷却する】
ビニール袋などの中に氷を入れて痛めた部分を冷やします。氷で冷やすことで、血管を収縮させて、炎症や内出血を押さえることができます。24~48時間ほど続けましょう。ゲル状のアイスパックや冷却スプレーなどを使うと冷えすぎることがあり、凍傷になる恐れがあるため注意が必要です。
【Compression:圧迫する】
痛めた部分を包帯等で巻き、圧迫します。圧迫により痛めた部分の出血をコントロールすることで、腫れを軽減させることができます。また、安静にもつながります。圧迫は、アイシングの前に、弾性包帯などで適度に圧迫しながら巻くとよいでしょう。圧迫が強すぎると、血流を悪くしたり、神経を圧迫したりすることがあるので、巻く強さを加減することが大切です。圧迫している間は、つねに圧迫している部位から先の手、足の指の色や感覚をチェックするようにしましょう。
【Elevation:挙上する】
痛めた部分を心臓より高い位置に保ちます。挙上することで内出血を防いだり、腫れを少なくしたりすることで、痛みを緩和することができます。椅子やクッションなど、手頃な高さのものを利用して、痛めた部分をのせておきましょう。

対策②「整形外科などの受診」

腫れがひどくて歩けないほど痛い場合や、関節がグラグラと不安定な場合、1、2週間安静にしていても痛みが治まらない場合などは、靱帯が断裂していたり、骨折していたりする可能性があるため、早めに整形外科など医療機関を受診するようにしましょう。
 

筋肉や靱帯などの大きな損傷は、MRIなどで検査を受けないとわからないため、大きな病院で検査を受ける必要があります。

ハレがひどい、痛みがひかない、関節が動かないなどの重い症状の時は必ず、応急処置の後に病院に行ってください。

動かすと痛みはあるが、動かすことができる、腫れてはいるが、そんなに痛みはつよくない場合は、通いやすく便利な整骨院に行ってみることをおすすめします。

整骨院では手技療法によって、筋肉を緩めたり、可動域を広めたりすることで本来の筋肉の働きや体の動きができるように促していき、痛みの緩和および治癒を促進します。
 

最後に

捻挫を甘く見てはいけません。完治していないのに無理をするとすぐに再発してしまうこともあります。

スポーツ前にストレッチをしたり、サポーターやテーピングを活用したり、筋肉に疲労をためないなどの日頃は予防を心がけましょう。